こんばんは、スティーブです。
クロスバイクとロードバイク、ぱっと見似てるけど何がどう違うんでしょうか?
自転車通に言わせれば、「何から何まで全部違うよ」といったところなんでしょうけど、
「いや、そんなのわかんないって」
という人も多いと思います。
そこで今回は、クロスバイクとロードバイクのコンセプトの差を明確にし、そこから生じる”7つの違い”をレビューしてみたいと思います。
クロスバイクとロードバイクの違いが知りたい人、どちらを購入するか迷っている人はぜひ参考にしてください。
クロスバイクとロードバイクの違いとは?
近年、クロスバイクとロードバイクの差は、価格や性能面においてかなり曖昧になりつつあります。
というのも、自転車やスポーツバイクが流行っているおかげで、ロードバイクとクロスバイクともに、昔にくらべて格段にラインナップが多様化しました。
ロードバイクには初心者向けのカジュアルなモデルが増え、逆にクロスバイクにも上級者に向けた高グレードのモデルが増え、それらはもはや価格や性能の面で差がないレベルになっています。
ただ。
それでも、両者にはやはりはっきりとした違いがあります。
その違いは一体何か?
まずはロードバイクとクロスバイク、それぞれの自転車のコンセプトの違いから解説していきたいと思います。
1. コンセプトの違い
ロードバイクのコンセプト。それは、「オンロードをより速く、より長く走るための自転車」だと言えます。
そのためにオフロードの走破性や乗り心地といった、他の大部分を犠牲にしており、とてもストイックでピュアなスポーツバイクです。
一方のクロスバイクのコンセプトは、「ロードバイクとMTB(マウンテンバイク)をハイブリッドさせた自転車」です。ロードバイクとMTBを交わらせた(クロスさせた)バイク。ゆえにクロスバイクというわけですね。
おかげでクロスバイクは、ロードバイクが犠牲にしたオフロードの走破性や乗り心地の快適さなどを備えており、カジュアルに乗れるスポーツバイクになっています。
よくクロスバイクは「ロードバイクをダウングレードさせたもの」というイメージで語られがちですけど、まったくそんなことはないです。先述の通り、ロードバイクとクロスバイクはそもそものコンセプトが全然違うので、どちらが上とか下とかいったものはありません。
(例えば、「買い出しした荷物を運べる自転車」というコンセプトであれば、クロスバイクやロードバイクよりママチャリのほうが圧倒的に便利だったりするので)
あくまでロードバイクとクロスバイクは、それぞれのコンセプトに則った特徴を持っているだけなのです。
2. フレームとパーツ7つの違い
それじゃ、そんなロードバイクとクロスバイクのフレームやパーツは具体的にどこがどう違うんでしょうか?
わかりやすく違うのは以下の7点です。
1. フレームの重量とジオメトリ
基本的にロードバイクのほうがずっと軽く、クロスバイクのほうが重いです
(もちろんピンキリですけど)。
素材は、クロスバイクの場合アルミかクロモリが一般的ですけど、ロードバイクは加えてカーボンもありますね。
ジオメトリ(車体寸法)も、ロードバイクのほうがより速く走るため前傾姿勢に、クロスバイクはカジュアルに乗るためにややアップライトな姿勢になるよう設計されています。
2. ハンドル回り
クロスバイクはまっすぐなフラットバーハンドル、ロードバイクはカマキリの鎌みたいなドロップハンドルが一般的ですね。
フラットバーハンドルの場合はシフトレバー、ブレーキレバーともに、グリップ前に別々に搭載されています。
特徴はやはり操作が簡単にできることですね。ブレーキは四本指で引けるし、シフトチェンジもシフターの目盛りが目で見えるので今何速に入っているかすぐにわかります。
一方、ドロップハンドルの場合はシフトとブレーキが一体型になったSTIレバーが主流です。
ドロップハンドルは持ち手が3点あり、ペースなどによってポジションを変えられるので、長く乗っても疲れにくいという特徴があります。半面、STIレバーでのシフトチェンジとブレーキングは慣れが必要かもしれません。
まあ近頃はエスケープRドロップのようなドロップハンドル型のクロスバイクやフラットバーロードも増えてきましたけど、それは今のところまだまだ少数派ですね。
3. ブレーキ
クロスバイクはVブレーキ、ロードバイクはキャリパーブレーキが搭載されているのが一般的です。
ただこれについても、近頃はかなりクロスとロードの境目は曖昧になりつつあります。
というのも、クロスバイク、ロードバイクともにディスクブレーキ搭載モデルがめちゃくちゃ増えたからです。
とはいえ、Vやキャリパーといったカンチブレーキにもちゃんとメリットはあるので(メンテが簡単にできる、輪行が楽、など)、この先消えてなくなることはないのでは、と個人的には考えています。
なので、今後もクロスバイクとロードバイクを分ける違いの一つになり得るかと。
4. ドライブトレイン
ドライブトレインというのはいわゆる駆動系と呼ばれるパーツです。
具体的にはギアクランクやスプロケット、前後のディレイラー(変速機)、チェーンなどのことですね(ブレーキやシフトなど、すべてのパーツを含めるとコンポーネントと呼びます)。
ロードバイクにはロードバイク用のドライブトレインが使われていますが、クロスバイクにはMTB用のドライブトレインが使われていることが多いです。
ちなみにVブレーキも、本来はMTB用に開発されたブレーキだったりします。
5. ホイールとタイヤ
端的に言うと、クロスバイクのホイールとタイヤのほうが重くて太いです。ロードバイクのホイールとタイヤは軽いし細いですね。
特にクロスバイクにはいっそうのカジュアル化の波が押し寄せており、2020年モデル以降は30Cや32Cといったこれまでよりも太いタイヤを履いている傾向が強いので、この違いは今後より顕著になっていくと思います。
6. ペダル
クロスバイクはノーマルペダルですが、ロードバイクはビンディングペダルが一般的。
ビンディングペダルは、シューズをペダルに固定して漕ぐことができるものです。
足とペダルが一体化するので、「踏む足」だけでなく「引き足」でもペダルが漕げ、よりスピードが出せる……と言われていますけど、競技中ならともかく、一般の利用においてはそこまで影響はないと思います。はい。
むしろ足をしっかりペダルに固定して漕げる安定感、安心感が大きいパーツですね。
7. 価格
いや、フレームとパーツちゃうやんけ!というお声が聞こえてきそうですけど、そこはぐっとこらえていただきまして(笑)
ご存じの通り、クロスバイクとロードバイクでは、やっぱり価格が違います。
初心者向けでくらべても、クロスバイクは5~6万円、ロードバイクは10~12万円といったところ。
ただ近頃は割とロード側の価格破壊が進んでいて、税抜き7~8万円なんてロードバイクも出てくるようになりました。逆に、それぐらい高級なクロスバイクもあります。
けれどそれでも、クロスバイクにくらべるとロードバイクはやっぱり高価です。
クロスバイクを買うと、すぐにロードバイクが欲しくなる?
皆さん、こんな言葉を見かけたことはないでしょうか。
「クロスバイクを買っても、すぐにもっと速く走れるロードバイクが欲しくなるって!」
「だから、どうせ買うなら最初からロードバイクを買っとけ!」
非常にもっともらしく聞こえますが、はたしてこれは本当なんでしょうか?
僕の個人的な見解を述べるとこうです。
「いやいや、そんなの人によるって!」
これはクロスバイクもロードバイクも共通してですが、スポーツバイクにはそれなりに面倒なことが付き物です。
タイヤの空気圧が高いから抜けも早く、最低でも週1ぐらいで専用の空気入れで空気を入れなくちゃいけないし、ブレーキやディレイラーのメンテナンス、チェーンやギアクランク、スプロケットの定期的な洗浄&注油も欠かせません。
……なんというか、スポーツバイクに乗るのって、ペットを飼うのに似てる気がするんですよね。
きちんと餌をやったり散歩させたり、あれこれ世話してやらなくちゃいけない。それってペットに興味のない人にはただの面倒事でしかないんですけど、飼い主からすれば、まさにそれこそが楽しいし、ペットを可愛がる醍醐味そのものなわけです。
スポーツバイクも、そういった諸々を楽しめる人こそが向いていると思います。なので、そもそもロードバイクどころか、クロスバイクすら合わなかった、という人も購入者の中にはいます。
そして、やはりロードバイクはクロスバイクよりもピーキーな自転車であり、乗っているときもそうでないときもいっそう気を遣うことは間違いありません。となると、クロスバイクのハードルを越えた人が全員、例外なくロードバイクのハードルを越えられるかというと、決してそんなことはないんじゃないか?と。
もちろん、「最初からロードバイクにしときなよ!」という人も悪気があって言ってるわけじゃないことはわかります。「無駄なお金は使わないほうがいいでしょ?」という一種の親切心であることも。
ただそう言う人は、自分が自転車にハマっているからそう言えるわけでして。
繰り返しになりますが、そもそもクロスバイクとロードバイクはコンセプトが違う自転車です。
なので、やはり自分がどういうときに自転車に乗りたいのかをしっかり考えた上で、必要なほうを買うべきだと僕は思います。
まとめ
以上、クロスバイクとロードバイクのコンセプトの違い、それに則ったフレームやパーツにおける7つ違いをレビューしました。
「で、結局クロスバイクとロードバイクのどっちを買うべきなの?」
それに答えを出すには、まず「自分は自転車を何に使うのか?」を見きわめることがとても大事です。
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