こんにちは、スティーブです。
いきなりですけど、
「クロスバイクって言うほど安くなくない?」
そう思いません? ええ、僕は思いましたとも。
たしかにウン十万もするロードバイクに比べれば安いかもしれません。けど初めてスポーツバイクを買う人間にとって、自転車に5万や6万というのは結構勇気のいる額です。
だからこそ、
「最初の一台は、GIOS MISTRAL(ジオスミストラル)がいいと思うよ。いやマジで」
僕自身も購入するに至った5つの理由とともに、ジオスミストラルを徹底レビューしたいと思います。
ジオスミストラルを購入しようか迷っている人、その評判やリアルな評価が知りたいという人は、ぜひ参考にしてください。
僕がジオスミストラルに決めた5つの理由
1. BBやハブまで「フルシマノ」で超優秀
のっけから、「フルシマノ」って何よ? という話なんですが。要は「コンポーネントのほとんどがシマノ製で統一されている」ということです。「コンポーネント」というのは、自転車の主要パーツ群のこと(英語圏では「グループセット」といいます)。
その中でも、以下の4点。
まず、フロント&リアディレイラー(前後の変速機)
続いて、ギアクランク
さらに、スプロケット
最後に、ブレーキレバー&ブレーキセット
大体これら4点がシマノ製で統一されていると、「フルシマノ」と呼ばれます。シマノ製パーツは同価格帯の他メーカーより精密で、プロも御用達の製品です。
とはいえ僕も、正直実際に乗る前は「いやー、そんなの僕みたいな初心者にわかんねーだろー?」なんて思っていました。……けどね、これがわかるもんなんですよ。たしかに他メーカー品よりギアチェンジは素早くガチっと決まるし(特にフロントが顕著)、前後のVブレーキも剛性が高くギュッとホイールを掴んでくれます。
ただ、僕が何よりシマノ製をおすすめする理由は、他メーカーのパーツより耐久性が高いからです。
とにかくシマノ製は壊れにくく、トラブルが少ない。これがどれだけすばらしいことかは、もはや説明の必要はないと思います(いやほんと、ブレーキやディレイラ―はクオリティが低いと平気で錆が浮いて狂ったりするので……)。そんなシマノ製パーツでコンポーネントのほとんどを固めてくれているのは、長く乗る上でとても安心なわけです。
で、実はここからが肝心なんですけど。
いわゆるフルシマノを誇る初心者向けクロスバイクは、他にもあります。例えばブリジストンのXB1がそう。
ただ個人的にすごいと思うのが、ミストラルは、BB(ボトムブラケット)やホイールといった回転系のパーツまでシマノ製で統一されていることです。
繰り返しになりますけど、ここがシマノ製パーツなのはかなりすごいです。
自転車はペダルを回し、ホイールを回転させて進む乗り物なので、回転系のパーツはいわば自転車の心臓。ここのクオリティは、もろに走りの軽さに直結します。
そして心臓だけに、トラブったとき一番致命的になりやすいのもまさにここでして。
特にBBは一度トラブルが起こると、とにかく厄介なことになりやすいパーツで(「BB 異音」とかでググれば山ほど出てきます)、そこに耐久性が高く、雨天時の水の侵入にも強いシマノのカートリッジ式BBが使われているのは、ものすごく魅力的なわけです。
自転車の心臓部、BBとホイール。ここまでシマノ製で統一された初心者向けフルシマノクロスバイクは、現状ミストラルと、あとはライトウェイのシェファードシティだけです。
ん? じゃあミストラルじゃなくてもいいんじゃないの?
はい、それは次の理由で。
2. 価格が怖いぐらいリーズナブル
以前は「初心者用のクロスバイクは、最低でも本体価格5万円ぐらいのものを買え」とよく言われていました。これは別に適当に言われていたわけじゃなくて、まあきちんとしたフレームとパーツ、それらで車体を構成するとどうしてもそれぐらいの値段になるからです。
とはいえ昨今、フレーム原材料やパーツの高騰、工場稼働率の低下などで、どのメーカーのクロスバイクも軒並み10,000円以上値上げされており、適正な本体価格は5万円よりもさらに上目に捉えたほうがいいと思います。
実は最初、僕はジャイアントのエスケープR3を買おうと思っていました。
皆様ご存知、日本で一番売れてる、まさにクロスバイク界の巨人です。残念ながらBBやホイールはもちろん、ギアクランクやブレーキセットもシマノ以外のものでコストカットされてますけど、軽くて剛性の高い(おまけに恰好いい)フレームにまとまりのあるパッケージで、2023年モデルの価格は72,000円(税込79,200円)。まさにお手本のような価格設定です。
が。
対するミストラルは61,000円(税込67,100円)です。
「いや、なんでだよ!?」
……え、本当になんで? 主コンポだけじゃなくてBBやホイールまでフルシマノなのに、なんでこの価格? 正直意味がわかりません。
ちなみに前述した、同じく回転系パーツまでフルシマノを誇るシェファードシティは69,000円(税込75,900円)。センタースタンドやスマホホルダーなんかがデフォルトで付属しているので、それ込みの価格ではあるんですけど、それでもミストラルよりおよそ8000円も高価いわけです。というか、どこもコストカットしない以上、そうなるのが当たり前です。
特に近頃はシマノ製パーツが爆上がりしているので、どのブランドのクロスバイクも軒並み値を上げているのが現状。にもかかわらず、ミストラルはコストカットなしのお値段据え置きで、怖いぐらいにリーズナブルな価格を維持したまま。
いや本当になんで?
正直価格は水物なので、今後もどうなるかはもちろんわかりません。が、現状コスパという面で考えればミストラルはやはりぶっちぎりです。
3. フレームジオメトリが街乗り向き
またも「ジオメトリ」って何ぞ? という話ですが。自転車でいうジオメトリとは、フレーム各部の寸法や角度のこと。これからその自転車の性格や、乗車時の姿勢が推定できます。
試しに、ミストラルとエスケープR3のジオメトリを見てみると。
まずミストラルのジオメトリがこれ。
出典:JOB INTERNATIONAL,LTD.
続いて、エスケープR3のジオメトリ。
出典:Giant Co.,Ltd.
僕は身長180cmなので、それぞれの適正サイズである「ミストラルの520」と「エスケープの500」を比較してみると。シートチューブはミストラルが520、エスケープが500。トップチューブ(ホリゾンタル)はミストラル、エスケープともに565です。ま、何のこっちゃですね。つまりどういうことかというと、両車のサドルを同じ高さまで上げた場合、エスケープのほうがより前傾の姿勢に、ミストラルのほうがややアップライトな姿勢になるということです(ヘッドアングルはエスケープのほうが0.5度寝てるのでハンドルは近くなりますが、それを加味してもこの差は覆りません)。前傾姿勢のほうが空気抵抗が少なく、スピードを出しやすいことはたしかです。ただ街乗りの場合、信号でちょこちょこ停車するし、路地からの飛び出しなんかで急ブレーキの機会もあり得るので、そのメリットを生かす機会が、実は結構限られます。なので、どちらかと言えばアップライトな姿勢のほうが実用的だし、かつ楽なわけです。平日の通勤通学や、休日のポタリングなんかに適しているのは間違いなくこっちだと思います。もちろんサドルを上げた分だけハンドルも高くすればいいんですけど……実はハンドルは、低くするのにくらべて高くするのは結構面倒だったりするので(別売りのエクステンダーチューブが必要になるし)。だから、やっぱりきちんと自分の身体に合ったサイズとジオメトリを参考にすることが大切です。
4. パーツやアクセサリ、トラブルシューティングの情報が検索しやすい
ミストラルは人気のクロスバイクなので、ぶっちゃけ人とかぶりやすいきらいはあります。けど、それは裏を返せば、より多くの情報がネットで検索できるということでもあります。サイドスタンドやフェンダー(泥除け)なんかのパーツやアクセサリを買おうと思っても、ネジ穴の箇所や大きさ、フレームの太さはクロスバイクごとに違うわけで、自分の車体に使えるかどうかは試してみるまでわかりません。さらにタイヤへの空気の入れ方、サドルの上げ下げ、ブレーキの片効きやディレイラーの不具合など、事前に想定している以上にわからないことがざくざく出てきます(いや本当に)。そういうときでもミストラルなら、大勢のユーザーがレビューに「ミストラルに使えます!」と書いてくれていたり、あれこれのトラブルシュートをアップしてくれていたりします。長く乗ろうと思ったとき、これはかなり便利なわけで。
例えばこちらのフェンダー(泥除け)は、「ジオスミストラルに使えました!」という口コミがあります↓
こんなふうに目当ての情報が見つかりやすいのは、かなり便利。
もちろん僕のブログも参考にしてもらえればすごく嬉しいですね。
5. ルックスが最高
ジオスと言えば鮮やかなジオスブルーが代名詞。ですが、僕は白と黒のシンプルでメリハリのきいたカラーリングが好きなのでジオスミストラルのホワイトを選びました。で、はっきり言ってこれがもう最高でした。というわけで、僕の愛車を今一度たっぷりご覧あれ。
まずは上からのアングル。
続いて、バックショット。
フレームは細身で、ツヤのあるパールホワイト。そこにブラックの「GIOS」ロゴが映えます。さらに緑、白、赤のイタリアンカラーがいいアクセントになってます。
続いて、各部位。
ヘッドのエンブレム、トップやシートチューブ、サドルにもGIOSのロゴ入り。安っぽい感じもなくgoodです。
私事ですが僕はサッカーも好きなので、カルチョの国ことイタリア生まれのデザインはまさにストライクですね。うーん……ディモールト・ベネ。
スペックがどれだけ理想通りでも、見た目が気に入らなくて乗らなくなる、なんてこともあり得るので、ここも絶対に譲らないほうがいいと思います。
3つのデメリット
と、ここまでミストラルのおすすめの理由だけを挙げてきましたけど、実は購入してから3つほど気になるデメリットもありました。その記事はこちら。
メリットだけでなく、そうでない点もきちんと知っておけば、より納得した上で購入することができると思います。ぜひ参考にしてください。
まとめ
決して後悔しない、おすすめの一台
ロードバイクよりも敷居は低いけど、決してお安くもないクロスバイク。いち自転車好きとして、やっぱり購入したすべての人に後悔してほしくないし、長く楽しく乗り続けてほしいものです。
だからこそ、その最初の一台として選択肢になり得るジオスミストラルを紹介しました。個人的には改めて、決して後悔しないだろう、おすすめの一台だと思います。
※追記 ジオスミストラルに乗ってから一年後、さらに三年後のレビューを上げました。これらもぜひ参考にしてください。
ただミストラルは人気車のため在庫が危うくなりやすいので(実は僕も一年迷った末に、注文後は二ヶ月待ちでした汗)、注文はお早めに。
信頼できる実店舗があればぶっちゃけそこで買うのが一番ですけど、ネットで購入する場合は、やっぱりワイズロードオンライン さんか、自転車のきゅうべえさんがおすすめですね。送料込みでもさらに定価を大きく割り込んでくる、十分組み(完成状態)のうえ丁寧な完全梱包で発送してくれる、ネット購入でも防犯登録まで完備など、間違いなく通常よりもお得かつ安心して購入できます。
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ぜひこいつで最高の自転車ライフを送ってください!
※2024.1.13追記 ついにジオスミストラルの2024年モデルが発表されました。詳しい紹介記事はこちら↓
コメント
こんにちは。
僕は、GIOS Mistralとルイガノ setter9.0で迷ってルイガノを買いました。
なぜかというとルイガノが現品ですが2割引きだったのと、乗った感じでサイズがよりフィットしたからです。(当方身長183㎝でともに520を乗り比べました。ホリゾンタルがルイガノの方が少しだけ長いです)
フルシマノという点はルイガノもホイールはGIOSと同じシマノのやつですが、確かにBBはシマノでない、FSA BB-7420STというやつがついてます。GIOSはシマノのBB-UN100ですね。
ただ調べてみると部品価格的には少しBB-7420STの方が高く、それなりに定評のあるBBのようです。
GIOSのすごいのはコスパですね。ルイガノもセール価格でやっとくぐれる価格だったので決めましたが、フルシマノで定価51,000円は最強ですね。
こんにちは。コメントありがとうございます!
setter9.0もフルシマノで、すごくお洒落なクロスバイクですよね。
おっしゃる通りFSAもパーツメーカーとして近年定評を得ていますし、ナイスなチョイスだと思います!
スティーブさんはじめまして。
そしてありがとうございます!こちらのブログを大いに参考にさせていただき、
先月ミストラル(色はマットブラックにしました)を購入いたしました!
梅雨が長引いたのとここ数日は暑さがハンパなく、あまり乗れていませんが…。
それでも眺めて「かっちょいいな…」と悦に入ったり、地図を見ながら新しい
サイクリングコースを考えたりと、楽しい自転車生活を満喫しております。
今後も記事を楽しみにしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします!
さべいじさん、コメントありがとうございます!
こちらこそ参考にしていただけてとても嬉しいです。
おお、マットブラック!限定カラーですね!クールなカラーリングで本当に恰好いいです。
こちらこそ今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
はじめまして(^^)/
初クロスバイクです。
色は、ずっと憧れていたGIOSブルー。
6月に注文して、ようやく10月に届いたのは、コロナ禍の影響だったのでしょうかね?
何はともあれ、毎週末が楽しみで楽しみで!
けむーるさん、はじめまして。
納車、おめでとうございます!
なんと4ヶ月待ちとは。そういった事情は把握していませんでした。
けれど、その分喜びもひとしおですね。ぜひ楽しんでください!