ボンジョルノ、スティーブです。
ジャイアントのエスケープR3 MSが発売されました!
通常のエスケープR3との違いは? エスケープR3とエスケープR3 MSのどっちを買うべきなのか?
両モデルを徹底比較しつつ、考察したいと思います。
はたしてコロナ禍の徒花か、それともニューノーマル下のスタンダードか?
エスケープR3 MSの評価や評判が気になる人、購入を検討している人はぜひ参考にしてください。
※2023.9.20追記 エスケープR3 MSの後継車となるエスケープR4が発売されました。気になる人はこちらからぜひ↓
エスケープR3 MSとは?
出典:GIANT
エスケープR3 MS
は、2022年版からジャイアントさんの製品ラインナップに加わったモデルです。
MSとはマイクロシフト社のこと。ロードバイクやMTB、クロスバイクなどの自転車用コンポーネントを製造している台湾のメーカーです。
エスケープR3 MSは、通常のエスケープR3ならシマノ製パーツであるところを、このマイクロシフト製パーツに換装したモデルになります。要するに、パーツをダウングレードして購入しやすくした廉価版エスケープR3ですね。コロナ禍でクロスバイクの原料やパーツが高騰しているので(シマノパーツは特に……)、その需要と供給のバランスから生まれたモデルと言えます。
とはいえ、さらっとサイレント値上げをせず、きっちり別モデルとして出してくれたところには好感を覚えますね。
エスケープR3 MSとエスケープR3のフレームは共通
出典:GIANT
エスケープR3 MSのフレームは、通常のエスケープR3と共通になります。
なので、ジオメトリやカラーバリエーションもすべて通常版と同じです。
今後エスケープR3 MSが継続的にリリースされるとしても、おそらく同じだろうと思われますね(MS用にフレームを別生産するメリットはゼロなので)。
通常のエスケープR3について、詳しく知りたい人はこちらをぜひ↓
エスケープR3 MSとエスケープR3の違い
1. 価格
エスケープR3 MSは、通常版と価格が違います。
具体的には、
エスケープR3 MSが68,000円(税込74,800円)
エスケープR3が72,000円(税込79,200円)
となっており(どちらも2023モデル)、通常のエスケープR3にくらべて、エスケープR3 MSは4,000円お安くなっています。
2. パーツ構成
エスケープR3 MSは、通常のエスケープR3ではシマノ製パーツが組み付けられているところを、マイクロシフト製パーツに変更されています。
では、具体的にどこが変更されているのでしょうか?
変更されている箇所を抜粋したスペック表で比較してみます。
まず通常のエスケープR3から。
出典:GIANT
続いて、エスケープR3 MS。
出典:GIANT
ご覧の通り、
- フロントディレイラー
- リアディレイラー
- シフター
- ブレーキレバー
- スプロケット
以上の5点が変更されています。
ただまあ、
「いや細かいことはいいからさー、ぶっちゃけマイクロシフトってどうんなんよ?」
と思われている方も多いと思います。はい、それは次で。
ぶっちゃけマイクロシフトパーツってどうなの?
マイクロシフト社は1999年に創業した台湾の新興メーカー。当たり前ですけど、パーツのグレードは価格に応じてピンキリです。高価なパーツは質がいいし、安ければまあ安いなり。
それじゃ、肝心のエスケープR3 MSに組み付けられたパーツは? という話なんですが。
Amazonその他で調べてみたところ、マイクロシフト製の該当パーツは見つけられませんでした(軒並み在庫切れ状態……)。ただ、やはりコストダウンされたパーツなので、シマノ製パーツよりも確実に品質は落ちると考えて間違いありません。
とはいえ、それが長期の使用に耐え得るものであれば何の問題もないんですが……実は、いくつか気になる点がありまして。
まず1つ目がフロントディレイラー。
上記の通り、エスケープR3 MSは5点のパーツがダウングレードされており、本体価格が4,000円安く設定されています。つまりパーツ1点につき、800円の差があるわけです(実際はそう単純じゃないでしょうが)。
ちなみにシマノのフロントディレイラーは現在、大体1,500~2,000円で購入できます。
エスケープR3 MSに実装されているパーツの在庫が見つからなかったのであれなんですけど、800円とは言わないまでも、これよりさらに安いとなると、正直長期の使用に耐え得るのか? と思わざるを得ないわけで。
その傍証として、エスケープR3 MSに搭載されたマイクロシフト製のフロントディレイラーの脇には、チェーンキャッチャーなるパーツが付属しています。
インナーギアのすぐ真横に付属しているんですが、このチェーンキャッチャー、チェーンがギアから外れないよう支持するパーツとのこと。
まあ備えあれば憂いなしではあるわけですけど、つまり裏を返せば、「そういったパーツが必要な精度のディレイラーである」ということでもあるわけで。……うーん。
さらに2つ目がシフター。
まずこちらが通常のエスケープR3のブレーキレバー&シフター。
出典:ジャイアントストア今治
一体型じゃなく、テクトロのブレーキレバーにシマノのシフターの組み合わせなので、もともと結構嵩張っています。ちなみに、シマノ製は親指と人差し指で切り替える仕組みです。
一方、こちらがエスケープR3 MSのブレーキレバー&シフター。
出典:ジャイアントストア今治
テクトロのブレーキレバー&マイクロシフトのシフターという組み合わせ。
マイクロシフトのシフターは、ダウンもアップも親指だけで切り替える仕組みになっています。
まあそれは慣れ次第だとしても、正直さらに嵩張っているので、よりごちゃっとしている印象。
この辺りが、個人的にはどうしても気になっちゃうんですよねー……。
まとめ
通常版とMSはどっちを買うべき?
というわけで、通常版のエスケープR3との比較をまじえてエスケープR3 MSの考察をしました。
さて、それではエスケープR3 MSと通常のエスケープR3、どっちを買うべきなのか?
えー、これはもう忖度なしにぶっちゃけますが、ずばり「通常のエスケープR3」であると僕は考えています。
理由は簡単で、シマノ製パーツを搭載することに価格差以上のメリットがあるからです。
上記の通り、マイクロシフト製のパーツにはどうしても品質への疑問符が拭い切れません。もちろんまったく使えないなんてことはないと思いますけど、せっかく5万円以上も出して自転車を買うわけですから、品質がよく、耐久性もあって、メンテ次第で確実に長く使えるという保証をプラス4,000円で付けられると考えれば、シマノ製パーツを選択することに躊躇する理由はないのかなー、と。
もちろんマイクロシフト製パーツが気に入らなかったとき、あとからパーツを変更してしまうのも手ではあります。ただシマノ製パーツ5点を合計すると、絶対に4,000円以上かかります(自転車店で組み付けてもらう場合、さらに工賃も)。そもそもエスケープR3は別売りのクイックリリースレバーを購入しないとホイールも外せないわけで、そのユーザーがはたしてパーツ交換なんて七面倒なことをするだろうか? という疑問もあったり。
そういった諸々を勘案すると、最初から素直にシマノ製パーツ搭載のエスケープR3を買っておいたほうがいいんじゃないか、と思うわけです。
……とはいえ、税込みで7万円を超えてしまうのは辛いのも確か。
もしエスケープR3にそこまでこだわりがない人には、僕が乗っているジオスミストラルもおすすめです。BBやホイールまでシマノでそろえられて価格は61,000円(税込67,100円)という、まさにコスパ最強のクロスバイクです。
ミストラルの詳しい解説はこちらを↓
ただ昨今、自転車の在庫自体が本当に少なくなりつつあるようなので、注文はぜひお早めに。
信頼できる実店舗があればぶっちゃけそこで買うのが一番ですけど、ネットで購入する場合は、やっぱりワイズロードオンライン さんか、自転車のきゅうべえさんがおすすめですね。送料込みでもさらに定価を大きく割り込んでくる、十分組み(完成状態)のうえ丁寧な完全梱包で発送してくれる、ネット購入でも防犯登録まで完備など、間違いなく通常よりもお得かつ安心して購入できます。
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納得の上での購入で、ぜひ楽しい自転車ライフを送ってください!
コメント
初心者でアサヒでms買ったらギア空回り
左の3にすると絡まっちゃう
買って一週間でシマノに全部変えてくれましたブレーキも
今から取りに行きます
けいたさん、コメントありがとうございます。
なんと! とても大変な状況だったのですね。
購入したばかりの自転車でメカニックトラブルとは、本当にやり切れなかったことと思います。
シマノパーツに取り替えてもらえたのなら、きっと今後は安心して乗れると思います。
生まれ変わった新車が、けいたさんにとって最高の一台になりますように!
ありがとうございます
乗り心地は良いです
店員さんに聞いたら
まだr3ms自体の売れた数が少ないのでリコールみたいにはなってないみたいです
アサヒさんが損しませんか?と聞いたら
ジャイアントがなんか補償してくれるみたいなことを言ってました
なるほど。そうだったのですね。
誠実に対応していただけたようで、その点はだけ何よりだったと思います。
まさに不幸中の幸いですね。
貴重なご報告、本当にありがとうございます!