グッドイブニング、スティーブです。
自転車乗りの皆様、AZのチェーンオイルはご存知でしょうか。
クロスバイクやロードバイクチェーンへの乗りがよく耐久性もあり、おまけにマジで安い、まさに鬼のようなコスパのよさで、チェーンオイルやチェーンルブを探している人に全力でおすすめしているアイテムです。
そんなAZチェーンオイルには、よく似た2つの製品があります。
まず1つ目が「AZ CKM-001 超極圧・水置換スプレー」
2つ目が「AZ CKM-002 超極圧・極潤滑オイルスプレー」
はたしてこの2つのオイル、それぞれどう違うんでしょうか?
今回はそれぞれのオイルの特長を比較し、その違いを解説します。さらにクロスバイクやロードバイクのチェーンに注油するときにはどちらがおすすめなのか、実際に使ったインプレも交えてレビューします。
おすすめの自転車チェーンオイルを探している人、AZのオイルについて詳しい評価や評判が知りたい人はぜひ参考にしてください。
CKM-001とCKM-002
1. 水置換性と潤滑性
それではまず「CKM-001」と「CKM-002」の違いが一番よくわかる粘度から比較します。
CKM-001とCKM-002をそれぞれ、ダンボール紙の上にちょんと垂らしてみました。
まさに一目瞭然ですね。
CKM-001はとてもさらさらしていて、出した途端すぐに広がり、ダンボールに染み込んでいきました。
CKM-002はどろっとしていて、出してもその場に丸くとどまり、ほとんどダンボールにも染み込みません。
この粘度の違いは、それぞれのオイルの特長によるものです。
CKM-001は一番上に書かれている通り水置換性、すなわち素早くチェーンのパーツに浸透して残った水分を追い出すという特長があります。
一方CKM-002は超極圧・極潤滑性、すなわちチェーンに極圧の被膜を作り、より高い潤滑性能を実現します。
この特長の違いが、以下それぞれの性能での優劣となって表れています。
2. 潤滑性能
まずそれぞれのオイルの潤滑性能を比較してみると。
これについてはCKM-002のほうが優れています。
CKM-001も決して悪いわけではないんですが、CKM-002のほうが実際にペダルを漕いでいるときのチェーンとギアの噛み合わせがいいし、ギアチェンジ時の音もより静かになるんですよね。
やはり超極圧・極潤滑性のあるなしが、そのまま潤滑性能の差になっているのだと思います。
3. オイル持ちのよさ
続いてオイル持ちのよさを比較しました。
注油からどれぐらい走るとオイル切れしてチェーンが乾くかをそれぞれ観察したところ、
CKM-001はおよそ200km。
CKM-002はおよそ300km。
といったところでした。
というわけで、こちらもやはりCKM-002のほうに軍配が上がります。粘度が高くて乾きにくい分、オイル持ちも良くなった感じですね。
もちろん気温や湿度、乗車間隔がどれだけ開いているかなどの条件次第で、結果はまた変わってくると思います。それでもCKM-001よりもCKM-002のほうがやはり1.5倍ぐらいは長持ちするように感じられました。
4. 汚れにくさ
ではそれぞれのオイルの汚れにくさはどうか?
こちらは圧倒的にCKM-001に軍配が上がります。
およそ200km走ったぐらいでそれぞれのチェーンの汚れを比べてみたのですが、
CKM-001はさらさらとしたオイル汚れのみでした。
一方、CKM-002は砂埃などを大量に吸着しており、チェーンを触るとじゃりじゃりとした感触がするほどの汚れでした。
CKM-001はチェーンをより清潔に保つことができそうです。
まとめ
おすすめはCKM-001
CKM-001とCKM-002は、それぞれ以上のような特長を持っています。それぞれ長所が違うオイルなので、どちらが良い悪いとはなかなか一概には言えません。
ただ個人的なおすすめを挙げるとすれば(正直かなり迷った末ですけど)、CKM-001のほうかなーと思います。
たしかにCKM-002のほうが潤滑性能は高いしオイル持ちもいいです。ただ汚れがたまるとクリーナーだけでなく水を使わないと汚れが落ちなくなるなど、とにかくチェーン洗浄が厄介になります。つまり初心者や無精者(僕みたいな)にはやや敷居が高くなるのかな、と。CKM-001はその心配が少なくて済むし、何より洗浄後のチェーンやギアを素早く水分から保護してくれる水置換性という特長がやはり個人的にすばらしいと思うので。
ともあれ、CKM-001とCKM-002は100円以下という超激安のお試し版がある(時期によって価格変動あります)ので、どちら様もぜひぜひ気軽に試してみてください。
そして水置換性のCKM-001が気になった人は、こちらの使用レビュー記事もぜひ。
どうぞAZがあなたのお気に入りのオイルになりますように。
なお注油に関してはこちらの記事もぜひ↓
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