アッサラーム、スティーブです。
先日、当ブログを見てくださった方からこんなメールをいただきました(ありがとうございます!)。
スティーブさんは3年ほど乗られて、ほとんどサビがないとの事でしたが、ホイールであったり、ギア周り、ハンドル周辺のサビ対策はどのようにされているのでしょうか?
……ふーむ。なるほど。
こちらのメールを拝読して僕が考えたことなんですが。
それは、むしろ気をつけるべきは「これは絶対やっちゃだめ」という間違ったメンテナンスのほうかも、ということでした。
そこで今回は、知らないと結構やりがちなクロスバイクやロードバイクのNGメンテナンスを紹介します。
スポーツバイクのメンテナンスについて詳しく知りたい人、自転車を長持ちさせたい人はぜひ参考にしてください。
日々やるべきメンテナンスは?
まず最初にやるべきメンテナンスの話ですが、基本的に難しいことをする必要はないと僕は考えています。
実際僕がやっていることと言えば、
- 乗車後はフレームをウェスで拭く
- 一週間に一度、空気を入れる(60psiぐらいまで)
- 半年に一度、チェーン洗浄&注油をする
ぐらいです。
あとはまあ、室外保管ならちゃんと自転車カバーを使うとか、
雨天時に走ったら濡れっぱなしで放置しない、とか。
……うーん。改めて全然普通ですね。
それでも愛車であるジオスミストラルは、購入から4年経った今でも問題なく乗れてますし、各パーツに目立った錆もありません。
自転車の詳細な状態が知りたい人はこちらをぜひ↓
やってはいけないNGメンテナンスとは?
さて、それでは僕が考えるやってはいけないNGメンテナンスとはいったい何なのか? という話なのですが。
それはずばり、
「差してはならないパーツにオイルを差すこと」
です。
断っておくと、クロスバイクのメンテナンスで注油はとても大事です。特にチェーンへの注油は、チェーンやギアを保つ上で絶対に欠かせません。
ただサビは自転車の大敵ということで、わりとあちこちに注油しがちなんですが、むしろ絶対にオイルを差さないほうがいいパーツも結構あります。
そのパーツは一体どれなのか? はい、それについては以下で解説します。
1. 回転系パーツ
まず1つ目はボトムブラケットやハブ(ホイール中央の回転軸)といった回転系のパーツです。
外側からは見えませんけど、これらのパーツの内部にはベアリングが入っていて、そこにたっぷりとグリスが塗布されています。
なのでここにオイルを差すと、そのグリスが油のせいで流れ落ちてしまい、ベアリングがガリガリに削れてしまうことがあります。
なので、これらのパーツへの注油は控えましょう(クランクにオイルを差して、それがBBまで流れていったりすることもあるので注意)。
2. ステムとフレームのジョイント部分
2つ目はステムとフレームのジョイント部分。
実はこの部分にもベアリングが入っていて、がっつりグリスアップされています。
なのでBBやハブと同じく、ここも注油は控えたほうがよさげです。
3. ブレーキ周り
3つ目はブレーキ周り。
より正確にはVブレーキの場合、ブレーキパッドとホイールリムの部分。
ディスクブレーキの場合、ディスクの部分です。
当たり前ですけど、ここにオイルを差すとブレーキが利かなくなるのでマジで危険です。絶対にやめましょう!
(駆動部分には差しても問題ないですけど、誤ってオイルがパッドに付着しないよう充分注意してください)
肝心のサビ対策は?
「けどさー、オイル差さなくてサビは大丈夫なの?」
そうお考えの人もいるかもしれません。
ただ僕は、日々のメンテナンスをちゃんとこなしていれば特別なサビ対策は必要ないと考えています。
ギア周りに関しては、定期的にチェーンにオイルを差し、その後クランクを回しながらシフトチェンジして前後のギアに馴染ませるだけで充分。
ホイール、ハンドル周辺に関しても、自転車に乗ったらウェスで水滴や汚れを拭き取るぐらいでいいと思います(晴れていても結構汚れは付くので、ささっと拭くようにしています)。
あとは定期的な洗浄&しっかり水気を拭き取ってから乾燥。これは乗る頻度にも寄りますけど、やはり半年に一回ぐらいでも充分じゃないかと。
ただサビの原因になる水を使った洗浄には否定的な考えの人もいます。そういう人には水なしでチェーン、フロントディレイラーやリアディレイラー、ギアクランクやプーリーといったパーツはもちろん、フレームまで丸ごと洗浄できてしまう最強クリーナー、ワコーズがおすすめ。
ちと値が張るのが玉に瑕ですけど、これなら完璧だと思います。
まとめ
自転車は正しいメンテナンスで確実に寿命を延ばせますし、逆にNGメンテナンスを繰り返せば寿命を縮めてしまうこともあります。
何より正しいメンテでフレームや重要な回転系パーツさえいい状態で保っておけば、とりあえず他のパーツを交換してまた新しく乗れるわけで。
大切なのは、たまに大きなメンテをするよりも、普段から小さく細かく習慣的なメンテを心がけることだと思います。
クロスバイクのメンテナンスに関しては、こちらの記事もぜひ参考にしてください↓
こまめなメンテナンスで、どうかよき自転車ライフを!
コメント