ナマステ、スティーブです。
クロスバイクを買おうと思って調べてみると、
「クロスバイクをネット通販で買うのはダメ」
こんな意見をよく見かけます。
とはいえ、いろいろな事情からどうしてもネットで購入せざるを得ないユーザーがいるのも事実。なかなか頭の痛い問題です。
というわけで、今回はクロスバイクやロードバイクなどの自転車をネット購入する際のデメリットと、その時にとるべき4つの対策を紹介します。
クロスバイクやロードバイクをネットで買おうとしている人、どうしてもネットで買いたい人は、ぜひ参考にしてください。
ネットでの購入自体はもちろんアリ
まず最初に断っておくと、僕もそれら大半の意見と同じく、ロードバイクやクロスバイクは実店舗での購入が無難かなと考えています。
実際、今乗っている愛車のGIOS MISTRAL(ジオスミストラル)も実店舗で買いました。
まあ、例えば1万円ぐらいのシティサイクル(いわゆるママチャリ)なら、ネットでの購入もそう躊躇することなくおすすめできるんですが。
ロードバイクやクロスバイクは、その気になればかなり速いスピードが出ます。なので、初期不良や組み立ての不備などが致命的な事態に繋がりかねませんし、他にいくつも面倒が発生します(これらもあとで解説します)。
それらのリスクを排除し切れないネット購入については、
「まあ全力でおすすめはできないかなー」
「まずは実店舗での購入を検討したほうがいいんじゃないかなー」
というのが、どうしても本音になってしまうわけです。
……ただですね。
それでも僕は、「クロスバイクやロードバイクのネットでの購入ももちろんアリ」だと考えています。
おいおいなんでだよ、と思われるかもしれませんが、以下その切実な理由をば。
1. 実店舗がない地域もある
たしかに実店舗で買うのが無難だとは思うものの、そもそも実店舗がない地域もあります。
東京や大阪といった大都市にお住まいの方には、なかなか実感をともないづらいかもしれません。が、僕が住んでいる島根のような地方では、ぶっちゃけかなりリアルな現実です。
それでも松江は県庁所在地なので、人口もほどほどには多く(あくまでほどほどですけど)、クロスバイクやロードバイクといったスポーツバイクを取り扱う実店舗もいくつかあります。ですが、もう少し山間部や沿岸部の町に行くと、そういったお店を見かけることはマジで皆無です。
ではそういった地域にお住まいの人は、「実店舗がないからクロスバイクやロードバイクに乗ってはならない」ということになるのでしょうか? 僕は決してそう思いません。むしろ、そういう地域格差を埋めるツールやサービスこそがネット通販であるわけで。ここで利用せずにいつ利用するんだよ!? という。
なので僕は、ネット通販での購入を積極的におすすめはしないまでも、決して反対したくはないわけです。
2. 車体価格が安い
さらにネットで自転車を購入する際の価格は、実店舗で購入するよりも圧倒的に安いという見逃せないメリットもあります。
例えば、こちらのGIOS MISTRAL(ジオスミストラル)。
価格をGIOS公式ページで確認してみると、2021年モデルは定価51,000円(税込56,100円)ですね。すでにこの時点で、初心者用クロスバイクとしては十分リーズナブルなんですが。
では、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのミストラルの価格はどんな感じなのかというと。
そう。大体どのショップも税込で47,000~48,000円という、およそ10,000円近いプライスダウンぶりです(しかも送料まで込みのところも! どうなってんだよ本当に!)
これはミストラルに限らず、どのメーカーのクロスバイクやロードバイクでも大体同じですね。
スポーツバイクは決して安くないですし、少しでも価格を抑えたいのは誰しも同じ。なので、このメリットはちょっと無視できないところじゃないかと思います。
ネット購入時の4つのデメリット
というわけで、クロスバイクやロードバイクをネットで購入したい人は、まず以下の4つのデメリットをきっちり念頭に置いてください。
1. 購入できない車種がある
まずメーカーの中にはネットでの販売を一切行っておらず、購入できない車種があります。
代表的なところだとGIANT(ジャイアント)ですね。なのでクロスバイクのエスケープR3や、ロードバイクのコンテンドといった人気車種はネットで買えません。
日本で一番売れているクロスバイクのメーカーが通販禁止というのは、何気にかなり大きなデメリットだと思います。
2. 実物の「ルック」をつかめない
言わずもがなですが、ネットで買う場合は実物を見たり触ったりすることができません。なのでサドルに跨ったり、あるいは試乗したりして、実車の乗り心地やサイズ感を確認することもできません。
とはいえ、それは実店舗でも事情は同じだったりします。小さな店舗だと店頭に在庫がなく、購入を決めてから自分に合ったサイズを取り寄せ、なんてこともよくあるので。
ただ一番の問題は、やはりその車種が持つ雰囲気や佇まい、いわゆる実際の自転車の「ルック」をつかめないことだと思います。
こんなことを言うと、「ん? ネットにアップされた商品画像を見ればいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。ですがネットの画像は、アングルや明るさの関係で実物と印象が違ったりします。また色調などが見栄えよく補正されていたりもするので、実際に届いたものを目の当たりにして、「……あれ? なんか違くない?」みたいなこともよくあります(もはや自転車に限らず、「ネット通販あるある」ですね)。
実店舗だと、店頭在庫がなくてもサイズ違いや同じメーカーの別車種があったりして、実物のルックをつかめて参考になったりします。
3. 組み立てに不安が生じる
クロスバイクやロードバイクは、こんなふうにフレームとパーツがばらばらの状態(いわゆる七分組み)でメーカーから出荷されます。
実店舗の場合、プロのショップ店員さんが組み立ててくれるわけですが、ネット購入の場合、これを自分で組み立てなくてはなりません。
当然、まずドライバーやアーレンキーなどの工具が手元に必要になりますし、ネジやブレーキパーツ稼働部へのグリス塗布といった作業も行わなくちゃいけません。ハンドル、サドル、ホイール、ペダル、フォークまで自分で組み付ける必要があり、その際には注意点が山のようにあります(フォークやタイヤの向きから、ブレーキ、ギアの調整まで)。それらに問題がないかどうかを確認するのは、慣れない人間にはかなり難しいです。
このように未経験の人間が自転車を一台組み立てるのは、勝手がわからず非常に大変だし、その出来にはどうしたって不安が生じます(「自前で組み立てたあと、実店舗に持ち込んで点検してもらえばOK」といった意見も見かけますが、素人が組み立てたものを点検する場合、結局一から組み直しと同等の扱いになるので、その料金を請求される可能性が大です)。
その後のメンテナンスといったサポートに関しても、やはり実店舗で購入すれば面倒を見てもらえますが、ネットで購入した車体の場合、受け付けてくれないことが多いです。
個人的にはこのデメリットが、やはり一番のネックですね。
4. 防犯登録ができない
自転車は防犯登録の実施が法律で定められています(とはいえ、実は登録していなくても罰則があるわけではないんですが)。
ただもし自転車が盗難されたときには所有者である証明になるし、利用時に登録証の貼り付け義務がある駐輪場もあるので、やはりきちんと登録しておくべきです。
費用は各県によって違いますが、大抵500円前後ですね。
出典:wikipedia
実店舗で購入すればショップでそのまま手続きをしてくれます。けれどネットで購入した場合、手続きは自分でする必要があります。そして、その手続き先を探すのが結構大変なのです。
防犯登録手続きは手間だし、お店に身入りもほぼないので、自転車店にそれだけを頼んでも難色を示されるケースがかなり多いです。昔はホームセンターでやってくれることもありましたけど、近頃は受け付けてくれるお店もかなり減っているみたいですし。
なので、これも地味に頭の痛い問題かもしれません。
ネット購入時に取るべき4つの対策
では、以上のデメリットをカバーするためにはどうすればいいのか?
その4つの対策を紹介します。
1. ネットNG車種は中古で購入する
ネットで購入できない車種(エスケープやコンテンドなど)がどうしても欲しい場合は、中古を購入するという手があります。
ただメーカーがネット販売をNGとしている場合、その車種は中古品でも一般販売はされないので、購入はフリマアプリやネットオークションを介してということになります。調べてみると、出品数はそこそこなので気に入った車体が見つかるかもしれません。
……とはいえ、それらはそれらで別のリスクが生じるので痛し痒しではあるんですが(なので正直、この点はもう割り切ってあきらめるのが正解かなと思っていたり)。
2. 画像&動画検索してみる
実際の自転車のルックを実物以外でつかむには、グーグルの画像や動画検索がおすすめです。僕も購入前にはかなり検索して参考にしました。
画像検索で出てくる個人のブログなどの画像は、色調補正がかけられていないものも多く、またかけられていてもバラつきがあります。それらを複合的に参照することで、欲しいクロスバイクやロードバイクのルックがつかみやすくなります。
また動画は圧倒的に情報量が多いので、画像以上に参考になると思います。
何を当たり前のことを……と思われるかもしれませんけど、画像&動画検索って結構忘れがちなんですよね。なので、ぜひ忘れずにリサーチしてみてください。
もし欲しい車種がミストラルであれば、ぜひこちらの記事も参考に。ミストラルのいろいろな画像を用意しています。
3. 九分組み以上のショップで購入する
近頃は、自転車をある程度組み立ててから発送してくれるところも増えています。
その中でも九分組み(あとはハンドルとホイールを取り付けるだけという状態)、あるいは十分組み(完成状態)まで組み上げて発送してくれるショップで購入すると、自分で組み立てるリスクがほとんど生じないので、とてもおすすめです。
とはいえ、もちろん届いたときに車体の点検はきっちりやりましょう。というのも、ショップでの組み立てに問題はなくとも、運送時にどこかにぶつかって不具合が生じることもあるので。
4. 防犯登録してくれるショップで購入する
ネット通販で自転車本体を購入すると、防犯登録もあわせて受け付けてくれるショップがあります。そういったショップを利用すると、手間が少なくて非常に助かります。
もちろんネットで購入後に防犯登録を受け付けてくれるところ(ホームセンターなど)がお住まいの近くにあれば、そこで頼むのもいいと思いますけど、個人的におすすめなのはやっぱり前者ですね。とにかく圧倒的に楽チンなので。
余談ですけど、車体を購入せずに防犯登録だけを受け付けてくれるショップはさすがにないみたいですね……(僕が探した限りはですが)。
まとめ
事前に対策をして不安のない購入を
クロスバイクやロードバイクなどの自転車は、やはり実店舗での購入が間違いも少なく安心できます。とはいえ様々な理由から実店舗を利用できない人も大勢いるわけで、僕はネットでの購入もまた全然アリだと考えています。
ただその場合、事前にしっかりデメリットを踏まえて不安のない購入をすることが大切です。この記事で挙げたデメリットや、それらをカバーする対策をぜひ参考にしてください。
ネットで購入する場合は、個人的にはワイズロードオンライン さんか、自転車のきゅうべえさんを断然おすすめしています。送料込みでもさらに定価を大きく割り込んでくる、十分組み(完成状態)のうえ丁寧な完全梱包で発送してくれる、ネット購入でも防犯登録まで完備など、間違いなく通常よりもお得かつ安心して購入できるので。
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不安のない購入で、ぜひ楽しい自転車ライフを送ってください。
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