ボンソワール、スティーブです。
GIYOの空気圧ゲージ付仏式フロアポンプの紹介とその使い方、わかりにくい米式から英式へのヘッドの切り替え方法までをあわせてレビューします。
値段も3,000円で、クロスバイクやロードバイク用の空気入れとしてスタンダード。機能性の面でも、同価格帯で有名なパナレーサーより個人的にはおすすめです。
その理由も解説しているので、自転車用の空気入れを探している人、GIYOフロアポンプの評判や評価が知りたい人、使い方がわからないという人は、ぜひ参考にしてください。
GIYOとは?
GIYO(ジーヨ)
は台湾のメーカー「CO-LUCK ENTERPRISE」が運営するポンプの専門ブランド。
なんとフロアポンプやミニポンプを開発、製造し続けて15年以上のキャリアがあるんだそうな。
たしかに台湾といえばジャイアントやメリダといった世界的自転車メーカーがあるお国ですけど……ポンプ専門の会社まであるって普通にすごくない?
ともあれ、そんなブランドの製品となれば安心して買うことができます。
空気圧ゲージ付フロアポンプ GF-31
1. GF-31はこんな空気入れ
というわけで、まずはそのフロアポンプ「GF-31」の実物をどうぞ。
素材はアルミと樹脂。アルミボディは軽くて錆びにも強いので安心ですね。
ホースを使わないときは、こんなふうにカチッとフックに入れてまとめておけます。
続いて、空気圧ゲージ。
赤いメモリはカチカチとダイヤルのように動かせるので、自分がいつも入れる空気量を設定しておけます。
2. 米式から仏式へのヘッド変更が必要
ただGF-31には一つだけ注意点がありまして。実はこれをやっておかないと、クロスバイクやロードバイクに空気を入れることができません。
その注意点は何かというと。
ロードバイクやクロスバイクのタイヤのバルブは仏式ですが、GIYO製品は購入時、ヘッドが米式になっています。なので、このセッティングを変更してやる必要があるんです。
作業自体は簡単なんですけど、これを知らないばっかりに、「おい、GIYO使えないじゃねーかよ!」という声がネット上で結構渦巻いてたりするんですよねえ……(正直、これに関してはオフィシャルがマニュアルをつけるべきだと僕も思ってますが)。
というわけで、そのやり方がこちら。
ちなみに、同じくGIYOの「GF-14」「GF-43P」「GF-55P」なんかもこれと同じ作業が必要なので、そちらを使う場合もぜひマニュアル代わりにしてください。
これがポンプのホースヘッド。
このキャップを反時計回りに回して、ヘッドから外します。
簡単に外れました。
すると、こんな感じでゴムパッキンが露出します。
この状態でヘッド後部のレバーを起こすと、パッキンそのものがにゅっと前に飛び出てくるので、
このパッキンを指でヘッドから引っこ抜きます。
ちょっと固いかもですけど、何度かクイクイやってやれば、すぽっと小気味よく抜けるはず。
すると、
こんなふうに、バルブ内に緑色のアダプターが入ってます。
こいつも逆さにして取り出します。
そして、取り出したパッキンとアダプターの二つを、
くるりと引っ繰り返します。
わかりますかね? キャップとヘッドの間の二つのパーツが逆さになっています。
そして、その逆さにした状態で、パッキンとアダプターをヘッド内に戻します。
まずアダプターから。
続いて、パッキン。
あとはキャップを閉めて終わりです。
これでポンプのヘッドが仏式対応にセッティングできました。
米式に戻したいときは、またパッキンとアダプターを取り出して、引っ繰り返せばOKです。
3. 空気の入れ方
ではセッティングが完了したので、実際にGF-31を使って、クロスバイクのタイヤに空気を入れてみましょう。
当たり前ですけど、やり方は前後ともに同じです。
まずタイヤチューブのバルブキャップを反時計回りに回して、バルブから外します。
すると、バルブ先端にバルブコアというネジがあるので、これも反時計回りに回してゆるめます。
限界まで回しても、別に外れたりしないので大丈夫。しっかり回してください。
で、その状態でバルブコアを一、二回押して、ちゃんと空気が出てくるかを確認します。
プシュッ!と空気が噴き出してくればOK。いわゆる「気道確保」みたいなもんですね。内部のパッキンが固着していて空気が入らないことがあるので、毎回確認を忘れずに。
続いて、レバーを倒した状態で、ポンプのホースヘッドを取り付けます。
カチッという感じの手応えがあるまで押し込みます(結構力がいるので最初はちょっと怖いかも)。ヘッドはまっすぐ押し込まないとバルブを曲げて壊してしまう可能性があるので、慎重に。
ヘッドが入ると、シュー、と空気の抜ける音が聞こえるはず。
その状態でレバーを押し上げます。
すると、空気の抜ける音が止まります。ヘッド内のパッキンがしっかりとバルブをくわえ込んで、アダプターが接続された証拠。
あとは空気圧ゲージを確認しながら、何度かポンピングして空気を入れます。
ヘッドをバルブに挿したまま何度も写真を撮ってたので、めっちゃ空気抜けてますね(笑)
適正空気圧はそれぞれの自転車のタイヤを確認してください。僕はジオスミストラルに乗っていますけど、タイヤのグリップや乗り心地、空気を入れる頻度を考慮して、いつも大体60psiぐらいまで入れています。
最適な空気圧に関しての解説はこちら。
これだけ空気が抜けてても、大体10回もポンピングすれば余裕ですね。
あとはまたレバーを倒して、ヘッドをバルブから抜いてください。これも結構力がいるので、引っこ抜いた拍子にホイールのスポークに手をぶつけないように注意(空気入れあるある)。
4. パナレーサーよりもおすすめな理由とは?
個人的にGF-31は、同価格帯の製品で有名なパナレーサーよりもおすすめだと思っています。
それはなぜかというと。
GF-31と同価格帯のパナレーサーというと、こちらのモデルになるんですが。
このモデル、実は仏式バルブに使う場合、
- まず付属のアダプターを、タイヤのバルブに取り付ける
- そのアダプターに、ポンプのヘッドを取り付ける
という使用方法になります。
要するに、ヘッドを直接バルブに取り付けるGF-31より、一手間多いんですよね。
前後のタイヤに空気を入れたいときは、アダプターを着けて外して、また着けて……という感じになるので、ぶっちゃけ結構面倒。なので、個人的にはGF-31のほうがおすすめなわけです。
ただ先述の通り、GF-31は仏式、米式のバルブ切り替えには手間がかかるので、「クロスバイクやロードバイクに空気を入れたいけど、同じポンプで他の自転車にも空気を入れたいんだよなー」という人は、むしろパナレーサーのほうがいいかもしれません。
まとめ
クロスバイク専用の空気入れとして文句なしの性能
というわけで、クロスバイクやロードバイクの専用空気入れとして使うのであれば、「GF-31」は取り回しが楽だし、サクサク空気も入れられるので超おすすめです。
何より、これで3,000円という価格はとても嬉しい。
※追記 「GF-31」がどうやら欠番になったようなので、後継モデルに当たるこちらの「GF-55P」が機能も価格も一緒でおすすめです。
あるいはワイズロードオンライン さんも一度覗いてみてもいいと思います。20%オフぐらいの激熱なタイムセールを結構頻繁にやってくれるので、よりお得に買えるかもしれません。
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フロアポンプはクロスバイクやロードバイクの必需品です。ぜひ使いやすくて長持ちするものを購入したいところ。
ポンプ専門ブランドの製品であるこちらなら、間違いなしです。
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